この記事は、ブッダ・カウンセリングの【参ノ型】である『戒』による苦しみの「抑制」について解説します。
- Qブッダ・カウンセリングの【参ノ型】である『戒』による苦しみの「抑制」とはどのような方法ですか?
- A
「直接戒」「間接戒」の二つの仕組みを予め準備することで、『慧』による「分析」で解消した苦しみが、その後の生活で再発しないようするという、「サービス利用者の実生活における苦しみの解消を支援する」ための方法です。
関連記事:【まとめ保存版】ブッダ・カウンセリング
「戒律」がもたらす生命力の増大
【参ノ型】ブッダ・カウンセリングの真髄
【壱ノ型】の『定』で苦しみを一時的に消滅させて、苦しみを扱う準備をした上で、【弐ノ型】である『慧』の「分析」で苦しみに煩わされないこころにたどり着いた。『ブッダ・カウンセリング』の【参ノ型】っていったい何をするの?もう問題は解決したから特にすることはないと思うんだけど。
確かに【弐ノ型】の段階で苦しみは感じられなくなった。だけど『ブッダ・カウンセリング』の真髄は実は、その後の【参ノ型】『戒』による苦しみの「抑制」にこそあるんだよ。
意外に高い「規則に縛られた」仏僧たちの幸福度
『戒』?それって確かお坊さんたちがお寺での生活を送る中で守らないといけない決まり事のようなものだよね?私たちにとっては厳しすぎる規則のように感じられて、ちょっとためらっちゃうんだけど。。。
お寺で修行を積んでいる僧たちには「戒や律」というルールを守ることが義務付けられているんだ。一般的なイメージからすると、仏僧は「厳しい規則の下、禁欲生活を送り辛い思いをしている」ように見られがちだね。だけど意外にもそういったルールに縛られた生活をしている仏僧たちの幸福度は一般の人たちに比べて遥かに高いんだよ。
「限り」による生命力の「披き」
え?お坊さんたちって苦行を続けているイメージがあったけど、わたしたちよりも幸福度が高いの?無理に穏やかそうな表情を保っているわけじゃなくて、心から柔和な表情になってしまっているのね。
仏僧達の幸福感は、『戒』という「心身を制御する装置」の賜物なんだ。「制限をかけることによってかえって力が増大」する。ブッダはその生命法則を熟知していたんだね。
【参ノ型】:『戒』による苦しみの「抑制」
『戒』を用いて、実生活での苦しみの再発を「抑制」する
制限をかけることにより力が増大する?それってホースの先をつまむと勢い良く水が飛び出すようなイメージかしら?
そうだね。現代人は自由をもとめ、不自由や制限を嫌う傾向があるけれど、実は人間という生物がその生命のエネルギーを最大化するためには「適度の制限・制約」が必要なんだ。その「限り」を与えるものこそが『戒』なんだよ。そして、『ブッダ・カウンセリング』では『戒』を用いることによって、実生活で「苦しみが再び湧き上がること」を未然に「抑制」するんだ。
「直接戒」は苦しみをうむ「心所」を制限する
確かに、自由すぎるとかえって疲れてしまうことってあるかも。小学生の頃のようにある程度、決められた生活を送っていた頃の方が、エネルギーに満ち溢れていた気がするわ。じゃあ『ブッダ・カウンセリング』ではいったい何を制限するの?
『ブッダ・カウンセリング』ではセッション中に2つの『戒』を作るんだ。一つ目の『戒』はサービス利用者の苦しみの原因となった「心所」に関係する『戒』だ。これを「直接戒」と呼ぶよ。サービス利用者はセッションで特定した「苦しみの原因に関わる心の働き」を注意深く観察し続けられるよう「直接戒」を実生活に持ち帰り実践することになる。
「関節戒」は苦しみを招く「習慣」を制限する
苦しみを作る原因となったこころの働き、「心所」と向き合い続けるためのルールを作ってもらえるってことね。それならカウンセリングの後になって苦しみが湧き上がってきても「自分で対処できる」から安心だわ。
そして二つ目の『戒』が、「間接戒」といって、苦しみとは直接関係していないように見えるが、遠く繋がっている事柄に対する『戒』なんだ。例えば、生活習慣の乱れが遠因となってこころの問題を生じることは少なくない。だからそういった生活レベルでの「悪習」を改善するための『戒』もセッションで作って持ち帰ってもらうんだ。
苦しみの解消は実生活での方法の実践による
「システム」によって初めて苦しみは解消する
ここまで【壱ノ型】『定』→【弐ノ型】『慧』→【参ノ型】『戒』と順に見てきたけど、「苦しみを一時的に消滅させて」→「分析により把握し手懐けて」→「再発しないように抑制の装置を仕掛ける」、といった具合に、『ブッダ・カウンセリング』はシステマティックに苦しみを解消していくための方法なのね。
そうだね。「三学」という仏教のシステムに由来した方法だから『ブッダ・カウンセリング』には抜かりがないんだよ。こういった精緻に組み上げられた仕組みを用いなければ苦しみは簡単には解消できないんだよ。
こころの問題は、「頭の中だけ」では解決しない
これまで受けてきたカウンセリングってセッションの時はこころが楽になった気がするけど、結局すぐに問題がぶり返しちゃうの。それに比べて『ブッダ・カウンセリング』はセッション後の生活にまで注意を向けてくれるから、「その場しのぎ」じゃなくて本当に苦しみが解消されるのね。
一般的なカウンセリングは「こころの問題を頭の中だけで解決しようとしがち」なんだ。例えば「自己肯定感」なんていう流行りのキーワード一つで問題を解決しようなんてことをしちゃうんだ。だけどこころの苦しみは精神論や物事の考え方といった頭の問題だけで解決しないんだ。あくまで苦しみは身体を伴う実生活の中で起こり、また解決しうるものなんだよ。
カウンセリングはきっかけ、手段でしかない
セッションで「実生活で苦しみを克服していくための方法」を身につけて、そのあとは「自分自身で苦しみと向き合って」いく。数十分のセッションだけで苦しみが解決する、なんて言い切ってしまうカウンセリングに比べて、『ブッダ・カウンセリング』はずっと信用がおける気がするわ。
苦しみを解消するための魔法や飛び道具は存在しない。あくまでも苦しみの克服は「当人の実生活上の修養」によるものなんだ。だからこそ「仏教」も「ブッダ」も『ブッダ・カウンセリング』も何よりも実生活を大切にするんだよ。僕達にできることはそのための方法を渡して、後ろから支援することだけなんだよ。だからサービス利用者には『ブッダ・カウンセリング』に依存するのではなく活用する気持ちでいてもらいたいね。
まとめ
- 禁欲生活にも関わらず高い幸福感を持つ仏僧たちに見られるように、制限による生命力の増大を引き起こす『戒』は、『ブッダ・カウンセリング』の真髄である
- 『ブッダ・カウンセリング』【参ノ型】:『戒』による苦しみの「抑制」では、苦しみの原因となる「心所」を制御する「直接戒」と、苦しみの遠因となる「悪習」を防ぐ「間接戒」によりセッション後の苦しみの再発を未然に防ぐ
- こころの苦しみは「頭の中だけでは解消しない」。そのため『ブッダ・カウンセリング』では何よりもサービス利用者のセッション後の実生活における方法の実践を重要視し、それをサポートするための仕組みを方法に取り入れている。カウンセリングはあくまで手段であり、苦しみの解消はサービス利用者当人の実践による
『ブッダ・カウンセリング』という選択肢がある
- 苦しくてどうしようもない
- カウンセリングを受けたがピンと来なかった
- 穏やかな毎日を取り戻したい
こういった悩みを抱えているあなたには
→「苦しみの解消」に特化したオンラインカウンセリング
『ブッダ・カウンセリング』がおすすめです。
\空き状況の確認はこちらのリンクから/
ブッダ・カウンセリング-苦しみを解消し、穏やかな毎日を取り戻す-
コメント