「愛」は人間に至福を与えたり、心の支えや、人生を生き抜くための力強い動機となったりします。
キリスト教をはじめ現代では「愛」という概念は肯定的な意味合いで使われることがほとんどですが、
意外にも仏教では「愛」は執着を表す否定的な概念として用いられてきました。
愛は人間に幸福をもたらす一方で執着を生み、それが得られなかったり、失ったりすることで苦しみをもたらします。そこで仏教はそんな「愛」を警戒したのです。
愛情や想いについて悩んだとき、その影に潜む執着に目を向けてみてはいかがでしょうか。
ちなみに執着を伴わない愛。それを仏教では慈悲と呼びます。慈悲の実践が叶えばきっとそこに苦しみは存在しないはずです。
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