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「乾坤只一人」私はどんな存在にでもなりうる

今日のヒント

仏教の言葉に「乾坤只一人」(けんこんただいちにん)というものがあります。

文字通りの解釈をすると、「乾坤」、つまり天と地の間には、私、「只一人」が存在するという意味になります。

では、これはどういったことを意味しているのでしょうか。

天と地の間、すなわちこの世界には数十億の人々が生きています。

そしてそのすべての人がそれぞれ違った考え方や性格を持ち合わせています。

そんな、多様で果てしない人々の存在のあり方が、ただ一人この私の中に存在している

そう、この言葉は主張しています。

では、すべての存在のあり方が「この私の中にある」、とはどういう意味か

それは「この私という存在が、あらゆる人間の持つ性質をも持ち合わせている」ということです。

・世界中の人から尊敬を集める偉人の人徳も

・人類史最悪の凶悪犯の愚かさも

どちらもこの私の中に存在している

だからこそ、私は常に自分自身を観察し、コントロールしていかなければならない

回りくどいようにも思えますが、これが「乾坤只一人」という言葉が意味することです。

私は何者にでもなれる「可能性」と、はたまた「危険性」を兼ね備えた存在です。

この自覚こそが「私を整え、こころを成長させていく」ための出発点となります。

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